家事をやりたくないのはSOS信号?無理なく続けるための処方箋
どうしても家事をやりたくない日は、誰にでもあるでしょう。しかし、毎日のようにやる気が出ず、ため息ばかりついている場合、心と体からSOS信号が出ているのかもしれません。
もしかすると、あなたは完璧や理想を求めすぎる頑張り屋さんではないでしょうか?まずは、あなたのやる気を奪っている原因を知り、自分の頑張りを認めてあげることから始めましょう。
自分からのSOSを無視し続けていると、さまざまなリスクもあります。リスクを回避する方法を今から学び、ため息ばかりの毎日から充実した毎日に変えていきましょう!
家事をやりたくない!やる気を奪う原因はなに?
家事をやりたくないと思う原因は、心と体の両面に潜んでいます。早めに気付き、頑張りすぎている自分を認めてあげましょう。
仕事量が多すぎるから
挙げればキリがないほど、家事にはさまざまな種類があります。部屋の掃除、洗濯、洗濯物畳み、料理、食器洗い、お風呂・トイレ掃除などの基本的な家事のほかにも、牛乳パックを開いて乾かす、ごみを分別する、子供の登園グッズを用意するなどの”名もなき家事”もあり、息つく間もないほどの仕事量をこなさなくてはなりません。そのため、毎朝起きるたびに大量の家事を思い、やりたくないと感じやすくなります。
仕事や育児で疲れてしまう
一日中、仕事や育児を頑張ってヘトヘトに疲れているところに、さらに家事を進めなくてはいけない状態ではありませんか?そのような毎日を過ごしていれば、心と体に疲れが溜まってしまい、発散する余裕もありません。無理に無理を重ねるため、家事をやりたくないと感じやすくなります。
専業主婦も気持ちが乗らない
「専業主婦は時間があるのに、家事をやりたくないなんて贅沢」と思う人もいるかもしれません。しかし、専業主婦は夫から家事を任されているプレッシャーもあり、毎日、たくさんの家事をこなしています。しかも土日に関係なく、丸1日何もせずにいられる日がありません。常に家族中心の生活をし、家事で手を抜きにくいため、やりたくないと感じることも当然あるのです。
パートナーに対する不満
パートナーはテレビを見てばかりなのに、自分だけ家事を頑張っている状態。このように、パートナーと自分の家事量の差に落胆し、家事をやりたくなくなることもあります。
「わたしだってゆっくりテレビを観たいのに」「言われなくても自分から家事をしてほしいのに」と、パートナーの家事に対する意識に不満を持ち、家事を頑張れなくなってしまうこともあります。
誰にも感謝されない徒労感
職場では社員やお客さんから感謝される機会があり、その度に「また頑張ろう」と思えるものです。しかし家事は、することが当たり前という意識が家族にあり、感謝されることはまれです。どんなに美味しい料理を作っても、毎日洗濯をしても、部屋を綺麗にしても、「ありがとう」と言ってもらえることがあまりないため、徒労感だけが残り、やる気に繋がりにくくなります。
体の不調によるもの
女性であれば、生理前の症状や更年期障害で体がだるくなったり、思うように体が動かなかったり、動悸や息切れなどの症状が出たりする人もいます。このような場合は、家事をやりたくないのではなく、できない状態です。
生理前の3日~10日間だけそのような症状があり、生理開始とともに症状が和らぐ場合は、PMS(月経前症候群)の可能性もあります。 40代~50代の女性は、閉経前後の女性ホルモンの低下により更年期障害を発症しているかもしれません。 ほてりやのぼせ、発汗、気分の落ち込み、疲れやすさを感じるなど、心身ともにさまざまな症状が見られます。
似たような症状がある場合は無理をせず、婦人科を受診しましょう。
やりたくない家事を頑張りすぎると危険なことも
頑張り屋さんは、やりたくない家事も1人で背負いこなしてしまいがちです。すると、心と体に無理が重なり、ある日突然に頑張りの糸が切れ、さまざまなリスクを引き起こします。
「これくらいは、みんなやっている」「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまう方は要注意。家事をやりたくない状態が何日も続いている方は、頑張りすぎることのリスクについて知っておきましょう。
家族と大喧嘩になる
家事に協力的ではない家族への不満を飲み込み、やりたくない家事を1人で頑張りすぎると、家族への不満が一気に爆発してしまうことがあります。家族へ暴言を吐いてしまったり、冷静に話し合えなくなったりして、大喧嘩に発展してしまうことも。家族との関係が悪くなり、家事を1人で抱え込む悪循環に陥ってしまいます。
仕事や育児に影響
やりたくない家事を無理に頑張る日々が続くと、心身ともにいつも疲れた状態になります。仕事に集中しづらくなったり、いつもイライラして余裕がなかったり、子どもと遊ぶ気力がなくなったりと、仕事や育児に影響が出始めたら危険信号です。家事だけでなく、生活全般に充実感がなくなり、何もやる気が起きなくなってしまうこともあります。
心の病気
家事も育児も仕事も完璧を求めすぎていると、心と体のエネルギーが枯渇していきます。すると、いつもスムーズにできていたことを失敗したり、集中できなくなったり、何もやる気が起きなくなったりなど、うつ病の兆候が現れる人もいます。
他にも次のような症状が2週間以上続いている場合 は、早めに医師の診察を受けることが大切です。
- 一日中気分が落ち込んでいる
- 何をしても楽しめない
- 眠れない
- 食欲がない
- 疲れやすい
家事をやりたくないと感じたときの対処法5選
家事をやりたくないと感じても、根本の原因を絶たなければ解決はできません。まずは一人で背負うことをやめ、ほどほどに家事をこなす癖をつけることが大切です。
時間と人・ものを上手に使って、家事に対する心と体の負担を減らす方法を5つお伝えします。
家事を頑張る時間を決めておく
気になった家事を延々と続けていては、家事を一日中している状態が続き、生活にメリハリがなくなります。家事を頑張る時間とお休みする時間を、しっかり分けることを意識してみましょう。
「これから1時間だけ家事に集中する」と決め、1時間が経過したらピタリと止めます。あとは自分の自由な時間や育児の時間などに充てれば、充実した1日を過ごせるようになります。
決めた時間内に家事を終わらせるためには、各家事の所要時間を把握しておくことがポイントです。限られた時間でこなせる家事だけを割り当て、集中して終わらせるようにしましょう。
手を抜けるところは手を抜く
人はすべてのことを完璧にはできません。ここは頑張る、ここは手を抜くなど、頑張るポイントを絞ることで、家事や仕事、育児のパフォーマンスが上がります。
例えば、料理をなるべく手作りしたいのであれば、カット野菜を購入して時短したり、お風呂掃除は吹きかけて流すだけで汚れを落とせる洗剤を利用したり、トイレ掃除の頻度を減らしたりなど、省いても健康に問題のない家事はどんどん手を抜くようにしましょう。
また、家にあるものを減らすと掃除の手間が省けます。棚の置物や本、おもちゃを減らすと、ほこりを取る手間が減るうえに散らかりにくくなるので、掃除で手を抜けるようになります。
家事をサポートする家電を使う
家族の協力を得ることが難しい場合は、家事のサポートをしてくれる家電を積極的に活用しましょう。出費はありますが、家族との時間や自分の時間を確保できますし、心にゆとりが持てるようになります。
次のような家電を使い、家事の時短をしてみましょう。
- 食器や鍋も洗える食洗機
- 水拭き機能付きのお掃除ロボット
- みじん切りが数秒でできるフードプロセッサー
- 洗濯物を干さずに済む洗濯乾燥機
- ハンガーに掛けたまま衣類のシワを伸ばせるスチーマー
- 食材を入れるだけで自動調理できる自動調理なべ
家事の分担を見直す
家事の負担が他の家族より明らかに多くないか、分担を見直すことも必要です。まずは家事の内容をなるべく細かくリストアップし、担当者を記入してみましょう。
例えば、ごみ出しは「ごみ出し」と「ごみを集める」に分けて記入します。今まで家族にごみ出しだけ頼んでいた方も、ごみを集めるという家事があることを認識してもらいやすくなります。すると、ごみを集める作業~ごみ出しまでをまとめてお願いしやすくなるでしょう。
担当を決める際は、相手にやりたい家事を選んでもらうと協力してもらいやすくなります。人によって向き不向きな家事があるので、必ず家族で相談して決めるようにしましょう。
各家事の担当が決まったら、分担した表を見えるところに貼っておくと、担当する責任を持たせやすくなります。
自分へのご褒美を忘れない
家事をしても褒められることはあまりありません。誰にも褒めてもらえないのであれば、自分で自分を褒めてあげましょう。
あなたは家族のために無償で家事をこなしています。しかもそれを毎日頑張っているのです。そんな自分を労い、自分へのご褒美を用意してあげてください。
「洗濯物を畳んだら、ご褒美の美容パックをする!」「ご飯を作っている時は好きなお酒を飲む!」など、ちょっとした贅沢を自分のご褒美に用意するだけで、気持ちが少し上向きになります。
やりたくない家事が楽しくなる?片付けが社会貢献に
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