世界初のゲーム誕生から100年の歴史を解説!年代別の特徴とは

今や日本人の約6割の人が据え置き型ゲーム機を所有するほど、ゲームは一般家庭に普及しています(令和3年度総務省調査 )。日本で家庭用ゲーム機が普及し始めてからまだ40年程ですが、実は世界初のゲーム機は約100年前に誕生していたことはご存知でしょうか。

今回は、世界初のゲーム機誕生から現代に至るまでの、企業の熱い販売競争の歴史をお伝えします。

ゲーム機の歴史!ファミコン以前から最新機まで

約100年間のゲームの歴史について、時代別の特徴をご紹介します。

【黎明期】史上初のゲーム機はチェス

史上初のコンピューターゲーム機は、1912年にスペインで生まれたチェス機械「エル・アヘドレシスタ」でした。レオナルド・トーレス・ケベードが開発したこの機械は、チェス盤の下の電磁石によって駒の位置を把握し、次の一手を計算します。計算結果をもとに自動でアームを動かし駒を移動させ、人間側のキングにチェックメイトをかけるしくみでした。

その後も、1946年にはオシロスコープを使用したピンポンのようなゲームが、1950年には人間と三目並べ(○×ゲーム)を行うコンピューターゲームなどが、世界各国で開発されました。1952年には、最古のビデオゲームが誕生。画面に映し出してプレイできる三目並べ「OXO」がケンブリッジ大学の大学院生によって開発されました。

1960年後半には、家庭用テレビにゲームを映し出して遊べるゲーム機の開発が進みますが、製品化には至りませんでした。

【1970年代】世界初の家庭用ゲーム機の登場

1970年代に入ると、アメリカのSFテレビドラマ「スタートレック(宇宙大作戦)」を題材にしたミニコンピューターゲームが制作され、人気となりました。

1972年には世界初の家庭用ゲーム機「Odyssey(オデッセイ)」がアメリカのマグナボックス社から発売。その後、アメリカのアタリ社がOdysseyのゲームを参考にして開発した、家庭用ゲーム機「PONG(ポン)」が大ヒットします。

その後1973年には、PONGのコピーゲームを株式会社セガや株式会社タイトーが発売し、日本初のコンピューターゲームが誕生しました。

PONGを発売したアタリ社では、世界初のレースゲームや迷路ゲームを続々と発売。日本では1975年にエポック社が日本初の家庭用ゲーム機「テレビテニス」を発売しましたが、大ヒットには至りませんでした。

1977年に入ると、トミー工業(現タカラトミー)や任天堂、バンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)などの日本企業が家庭用ゲーム機を続々と発売。1978年には「スペースインベーダー」がタイトーから発売され、アーケードゲームの火付け役となりました。

【1980年代】ファミコン・ゲームボーイの登場

1980年に入るとナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)からアーケードゲーム「パックマン」が発売され、世界で大ヒットしました。1981年には任天堂からもアーケードゲーム「レーダースコープ」が発売されましたがヒットには至らず、任天堂はファミコンの開発に乗り出します。

そして1983年に任天堂から、8ビットのCPUを搭載した家庭用テレビゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」が発売。同時代に発売されたゲーム機の中で出荷数最多のヒット商品となりました。日本だけでなく、台湾・香港・韓国・アメリカ・カナダ・ヨーロッパ・オーストラリアでも発売され世界中で人気となります。

52色の色鮮やかな画面表示と、アーケードゲームに近いキャラクターの動き、独特の音質、手元を見なくても操作しやすい十字ボタン、ROMゲームカセットを簡単に取り出せるボタンなど、他社に真似できない優れたゲーム機として知られました。

ファミコンと同時に発売されたゲームソフトは、アーケードゲームで人気だった「ドンキーコング」「ドンキーコングJR.」「ポパイ」の3種類でした。1985年にはファミコン人気の火付け役となった「スーパーマリオブラザーズ」を発売。ファミコン本体と一緒にソフトを購入する人が増え、爆発的なヒットを記録しました。

さらに任天堂は1989年に携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」を発売。モノクロ画面でしたが、世界累計で5,000万台近くを出荷するほど人気となりました。

【1990年代】スーパーファミコンと次世代機戦争

任天堂はファミコンの発売により大ヒットしますが、1990年にはファミコンの後継機となる16ビット機のスーパーファミコンを発売しました。しかし90年代は各社から次世代機が続々と発売され、販売競争が激化。ゲーム機戦争の時代に突入します。

セガの16ビット機「メガドライブ」や、NECホームエレクトロニクスの8ビット機「PCエンジン」が後発機を発売し対抗しますが、日本国内ではスーパーファミコンが同世代機の中では最多の出荷台数を記録しました。

その後、1994年にはソニーがCD-ROMドライブを搭載した32ビット機「PlayStation」を発売。物質の質感なども表現した3Dグラフィックを採用した、初めてのゲーム機として人気となりました。ほぼ同時期にセガからは32ビット機「セガサターン」が発売。その後、セガは人気を博したメガドライブを16ビット機から32ビット機に拡張させる周辺機器「スーパー32X」も発売しました。

続いて1996年には、任天堂から64ビット機「NINTENDO64」が発売されます。しかし、これまでファミコンで人気だったソフト「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」のシリーズがPlayStationでの発売へシフト。NINTENDO64の日本国内の販売は伸び悩み、90年代はPlayStation優位の時代となりました。

1990年代半ばに起こった、PlayStationとセガサターン、そしてNINTENDO64による人気競争は「次世代機戦争」と言われ、ゲーム機の歴史に残る戦いとして今もなお多くの人の記憶に刻まれています。

【2000年代】PS2とPSP・Wiiの登場

ソニーはPlayStationに続いて、2000年に「PlayStation2(PS2)」を発売。ソフトがCD-ROMの7倍の容量を持つDVD-ROMになった上に、ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、バイオハザードなどの人気ソフトを次々と販売したことで人気に火がつきました。累計販売台数は1億5,500万台となり、長いゲーム機の歴史の中で最も売れたゲームとして知られています(2012年3月31日時点)。

さらにソニーは2004年12月12日に携帯型ゲーム機「PlayStation Portable(PSP)」を発売し、同年12月2日に任天堂から発売された携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の売り上げを一時期上回ります。

その他にも、各社からゲーム機が続々と日本で発売され続けました。

  • 2001年…任天堂「ニンテンドーゲームキューブ」発売
  • 2002年…マイクロソフト社「Xbox」
  • 2005年…マイクロソフト社「Xbox 360」
  • 2006年11月…ソニー「PlayStation3」
  • 2006年12月…任天堂「Wii」

PlayStation3は品薄になるほどの人気でしたが、Wiiはニンテンドーゲームキューブとの互換性や直感的に操作できる独自のコントローラー、任天堂の歴代ゲームソフトの有償ダウンロードなどの多用な機能から大ヒット。任天堂の据え置き型ゲーム機で初めて1億台を突破した人気ゲーム機になりました。

【2010年代】PS4とNintendo Switchの登場

任天堂のWiiは2008年頃から販売数が年々減少していきましたが、2012年に後継機となる「Wii U」を発売。「マリオカート8」「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」「スプラトゥーン」がヒットしましたが、その後は売上が低迷し2016年には生産を終了しています。

しかし、Wii Uの生産終了後の2017年に任天堂は「Nintendo Switch」を発売。”持ち出せる家庭用据置型ゲーム機”というコンセプトの、新しい形のゲーム機として注目されました。Wii Uの頃とは異なり、ゲームソフトを次々と発売することでプレイヤーを飽きさせない販売方法を取りました。さらに、2020年からは新型コロナウイルス流行による巣ごもり需要により、売り上げは増加。2022年には Nintendo Switchシリーズの世界の累計販売台数が1億台を突破しました。

一方でソニーからは2014年に「PlayStation 4」、2016年には「PlayStation 4 Pro」を発売しますが国内では売り上げが伸び悩みました。しかし、2016年発売の「ファイナルファンタジーXV」と2018年発売の「モンスターハンター:ワールド」が大ヒットを記録しています。

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