インドの貧困問題とは?原因は急成長の裏に隠れる古い制度か

インドは多様な文化を持ち、そして貧富の差が激しい国です。インドは急速に経済成長していますが、まだ多くの人々が貧困に苦しんでいます。インドの貧困率は約22%で、およそ2億8千万人もの人々が貧困層に分類されます。

この貧困問題の背景には、水不足や格差社会、さらにはカースト制度といったインド特有の格差問題などさまざまな要因が関係しており、貧困問題を深刻で複雑なものにしています。

今回は、インドの貧困問題について解説していきます。また、インドのような貧困問題を抱える国に対して、私たちができることについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

経済成長するインドの貧困問題

インドでは近年、経済成長が急速していて、2022年の経済成長率は約8%となっています。しかし、経済成長する一方で、多くの人々が貧しい生活を送っているのも現状です。

インドには13億9千万人が生活していますが、そのうち約2億8千万人もの人々が貧困層とされています。つまり、インドの人口の約22%が十分な食料や住む場所を確保できていないのです。

経済成長が進んでいるのに、貧困問題が解決されないことに疑問を感じる方もいるでしょう。その理由の1つは、経済成長の恩恵が一部の人にしか行き渡っていないからです。

大都市では高層ビルが立ち並んでおり、暮らしが豊かな人もいますが、農村部や都市のスラム街では、まだまだ多くの人が毎日の暮らしに困っている、という状態です。インドの貧困問題には経済成長の不均等な分配が原因の1つとなっています。

インドの貧困問題は水不足も関係

インドの貧困問題には、水不足も関係しています。インドでは約6億人もの人々が深刻な水不足に直面しています。たとえば、農業が主な収入源になっている農村部では、雨が降らないと農作物が育たず収入を得ることができません。その結果、農民たちは借金を抱えることとなり、さらに貧困に苦しむことになります。

さらに水が不足している地域では、子どもたちが遠くの井戸まで水を汲みに行かなければならず、学校に行く時間を確保することさえできません。これにより、教育を受けられない子どもたちは、将来的に良い仕事に就くことが難しくなり、貧困から抜け出せない状況に苦しんでいます。

このようにインドの貧困問題には、水不足の問題が密接に関係しているのです。

インドの貧困は格差社会が原因か

ここでは、インドの貧困の原因とされる「格差社会」と「カースト制度」について解説します。

格差社会

格差社会とは、富や資源が一部の人々に集中し、多くの人々が貧しいままでいる社会のことを言います。インドでは、経済成長が進んでいる一方で、富裕層と貧困層の間の格差が非常に大きくなっているのが現状です。

インドの富裕層のトップ10%の人々は、国全体の富の約77%を所有しているとされています。一方で、貧しい暮らしをする50%の人たちは、全体の富のわずか1%しか持っていません。

さらに格差社会の影響は、教育や医療にも違いが生まれます。富裕層の子どもたちは、質の高い教育を受けられる一方で、貧困層の子どもたちは働くことが優先となり、学校に通えず十分な教育を受けられません。

医療においても、良質な医療を受けられる富裕層の人とくらべると、貧困層の人々は病院に行くお金もなく、必要な治療を受けられずに病気も治らず働けない、という悪循環が生まれます。

このようにインドの貧困問題には格差社会が影響していると言えるでしょう。

カースト制度

インドの貧困問題には、カースト制度も大きな影響を与えています。カースト制度は古くからインドにある身分制度で、人々を生まれによって階級に分けています。
カーストは上の階級から「バラモン(祭司)」「クシャトリア(武士)」「ヴァイシャ(平民)」、そして最も低いカーストを「シュードラ(奴隷民)」と4つの身分の括りが取り決められ定着しました。

カースト制度の影響によって、低いカーストに属する人々は教育や良い仕事に就く機会が非常に少ないことや、賃金の低い仕事にしか就けないなど、貧困から抜け出すのが難しい現状にあります。また、低いカーストに属する子どもは、学校での差別を受けるなどの行為を受け満足な教育を受けることができないのです。

さらに、カースト制度は社会的なつながりにも影響を与えます。例えば異なるカースト同士が結婚することは少なく、同じカーストの中でしかつながりが持てない、という風潮があります。このため低いカーストに属する人々は、社会的な支援を受けにくく、結果として社会から孤立してしまうことが多いのです。

このように、カースト制度はインドの貧困問題をより深刻化させる原因の1つと言えるでしょう。

インドのような国を支援する意外な方法

インドのような国を支援するには、寄付などの支援を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし今回は、経済的支援ではなく「不用品を寄付して支援する」という方法を紹介します。

どの家庭でも、家電などの不用品が出ることはありますよね。不用品が出たときは、ごみとして処分する人も多いのではないでしょうか。普段私たちがごみとして出している不用品は、インドのような国を支援するために大切な資源なのです。

家庭で出た不用品を回収し、寄付する形で支援しているのが「キフコレ」というサービスです。キフコレで回収された不用品は、リサイクル・リユースに役立てられるほか、次の4つの社会貢献につながります。

  • 不用品をリユース・リサイクルすることでゴミを減らして、環境保全の支援
  • 送るたび、SNSでシェアするたびに100Lの水をきれいにする浄化剤の寄付
  • 途上国の雇用創出・自立支援
  • 国内障がい者の雇用促進・就労支援

キフコレの利用方法は、不用品を段ボールに詰めて、宅配業者各社の営業所やコンビニなどからキフコレ事務局宛てに送るだけ。送料のみの負担でそのほかにかかる費用は一切ありません。

寄付できるものについては、こちらからご確認ください。

不用品は私たちが生活する上で必ず出てくるものです。不用なものはごみとして出してしまいがちですが、インドのような国を支援する方法として不用品は大きく役立ちます。

ぜひ、家庭で出た不用品をごみとして出す前に一度立ち止まって寄付をするという選択をしてみませんか?

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