なぜアフリカの水不足は深刻なの?原因と厳しい現状を紹介

アフリカでは水不足が深刻な問題となっており、約4億人の人々が安全な水を手にすることができません。また衛生的なトイレがない状況によって衛生環境はますます悪化。そのため、衛生的なトイレの確保が課題となっています。

このような環境下にあるアフリカでは、多くの子どもたちが遠くの場所まで水を汲みに行くこととなり、学校へ行く時間を失っている、という現状も。アフリカの水不足による問題の原因は、インフラ不足や水資源の確保が困難なこと、不衛生な環境による水質汚染などが挙げられます。

この記事では、アフリカの水不足の現状とその原因について解説しています。また、アフリカのような国を支援するために私たちができることについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アフリカの水不足が深刻!衛生環境の現状

水不足の深刻化が問題となっているアフリカでは、多くの地域で衛生環境が悪化しています。不衛生な環境が続いているアフリカの現状を詳しく見ていきましょう。

不衛生な飲料水

アフリカに住む多くの家庭では、茶色く濁る汚れた水を飲むしか選択肢がありません。例えば、ニジェールに住む人々の約60%が未処理の汚染された水を使用しています。

不衛生な水には病原菌が多く含まれているため、未処理のまま飲めば下痢や腸チフスなど病気の原因となり、特に子どもたちの健康に大きな影響を与えています。

安全に飲める水がなく、不衛生な水しか飲めないアフリカでは、毎年約30万人の子どもたちが不衛生な水が原因で命を落としていると言われています。

安全なトイレの確保が困難

安全なトイレを確保することもアフリカでは大きな課題となっています。サブサハラ・アフリカでは、約7億人が適切なトイレを使用できず、野外で排泄することが一般的です。

このような現状は水源の汚染を引き起こし、衛生問題を加速させる原因でもあります。例えば、エチオピアではほとんどの学校にトイレがなく、特に女子生徒が学校に通い続けることが難しく、これが別の問題を生み出しています。

子どもが担う過酷な水汲み

アフリカの多くの地域では、水汲みは子どもたちの仕事となっており、特に女の子がその役割を担っています。ケニアのある村では10歳の少女が毎日約4時間をかけて水を汲みに行っているそうです。これにより、学校に通う時間を失い、教育を受けたくても受けられない現状になっています。

過酷な水汲みの仕事は、子どもたちの体力を著しく消耗し、健康を害するリスクも高まるだけでなく、教育格差の原因でもあります。

アフリカの水不足は何が原因?

アフリカの水不足にはインフラの不足や、水資源の管理が不十分であることと関連して不衛生な環境による水質汚染などが主な要因です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

インフラ設備の不足

アフリカの多くの地域では、水を供給するためのインフラが十分に整っていません。例えば、ナイジェリアでは水道施設の老朽化や保守不足が原因で、多くの家庭が安定して水を得ることができません。また、ラゴスの人口は急速に増加しており、都市のインフラが追いつかない状況が続いています。

水道のインフラを整備するには莫大な資金が必要です。しかし、政府や国際援助機関からの資金供給が不十分なため、依然としてインフラ整備は遅れたままの状況です。

確保できない水資源

アフリカの一部の地域では、水資源そのものが非常に限られています。サハラ砂漠周辺の国々では、年間の降水量が非常に少なく、地下水も枯渇しがちです。チャド湖は過去50年間で面積が90%減少し、周辺地域の水供給が極端に難しくなっていることから、気候変動による干ばつや降雨の減少も原因と言えるでしょう。

また、アフリカでは多くの国が河川を共有しており、水資源の管理が難しい現状にあることも原因とされています。水の利用権を巡る紛争は、人々の安定を脅かし水供給の確保をますます難しいものにしているのです。

不衛生による水質汚染

アフリカの多くの地域で見られる水質汚染も、水不足の原因の1つになっています。例えば南アフリカの一部では、産業廃棄物や生活排水が未処理のまま川や湖に流れ込み、水質が汚染されている状況です。汚染された水を使用してしまうと、健康に重大な影響を及ぼし病気になるリスクが高まります。

また、農業における化学肥料や農薬を大量に使用することで、地下水や河川が汚染され、その水を飲む住民の健康問題も報告されています。

水質汚染は、感染症の拡大を助長し、下痢や腸チフスなどの病気が頻繁に発生するのです。

アフリカなど水不足の国を支援する方法

アフリカなどの水不足に苦しむ国を支援する方法として、寄付という選択肢があります。しかし、長期的に経済支援をすることが難しいと感じる方もいるでしょう。

実は、私たちの暮らしの中で必ず出てくる「不用品」が、寄付として役立つのをご存じですか?

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  • 国内障がい者の雇用促進・就労支援

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※寄付できるものについてはこちらからご確認ください。

アフリカのような水不足が深刻化している国に対して、支援をおこなうことが重要であることは知っていながらも、支援の仕方がわからない、という方も多いはずです。しかし、身の回りで出た不用品がアフリカのような国の支援に役立つことを知っていれば、家の中で眠っている不用品を寄付することができますね。

家庭で出た不用品をごみとして処分する前に、寄付として支援につなげることを選択肢に入れてみませんか?

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