セガサターンはなぜ負けたのか?大敗理由と登場からの歴史

1990年代の半ばから後半にかけて、青春時代を送った人々にとって「セガサターンかプレイステーションか」という選択は、かなり深刻な問題だったでしょう。そんな中、セガサターンを選んで「負け組」のレッテルを貼られ、悔しい想いをした人も少なくないはずです。

しかし、なぜセガサターンは負けたと言われているのでしょうか。セガサターンが負けてしまった原因を、当時の歴史と共にたどってみましょう。

歴史的な大敗を喫したハード?セガサターンとは

セガサターン(SEGA SATURN)とは、1994年11月22日にセガ・エンタープライゼスから発売された家庭用ゲーム機です。その名称は、セガの第6番目のコンシューマゲーム機ということから太陽系第6惑星である土星(サターン)が由来となっています。略称としては、サターンもしくはSSと呼ばれることが一般的でした。

セガサターンは、2D描画機能は当時のアーケードゲームや競合機と比較しても高水準であり、変形スプライトによる3D描画も可能としていました。セガサターンが発売されると同時に発売されたタイトルの中でも、最も注目されていたものが、3D格闘ゲーム「バーチャファイター」です。

この人気に引っ張られたセガサターンは、バーチャファイター2が発売されると同時期に、売上100万台を達成。この記録達成はプレイステーションよりも一足先のものであり、当時騒がれていた「次世代機戦争」はセガサターンの勝利かと思われました。

絶好調だったはずのセガサターン。しかし、この後、歴史的な大敗を喫することになるのです。

セガサターンはなぜ負けたのか?

1994年、セガサターンとプレイステーションはほぼ同時に発売します。1996年まではセガサターンが、プレイステーションよりも広く普及していましたが、それ以降は決定的な差が出てしまうことに。その原因は、セガサターンはプレイステーションに比べ、ハード面とソフト面の両方で劣勢に陥ってしまったことにありました。

まず、初期の開発キットはプレイステーションよりも開発が難しく高価であり、それが改善されるまで時間がかかってしまったことから、セガ以外の中小サードパーティがプレイステーションに流れてしまったことがあります。次に値下げ合戦に敗れてしまったことも、大きな原因です。プレイステーションはコスト削減がしやすい構造でしたが、セガサターンはそれが難しく、原価割れを引き起こしてしまったのです。

そして、決定的だったことは、人気シリーズ、ファイナルファンタジーを擁するスクウェアのプレイステーション参入でした。1997年、ファイナルファンタジーVIIがプレイステーションで発売されると、歴史的な大ヒットを記録。なぜ、スクウェアがプレイステーションを選んだかと言えば、セガサターンよりも3Dの描写能力が高かったからです。

その後、セガは思い切ってセガサターン市場の拡販を切り上げ、1998年にドリームキャストを発売します。これにより、セガサターンは1998年以降急速に縮小。発売タイトルは激減し、2000年にソフト供給を終えることになります。

負けていなかった?セガサターンの隠れた名作たち

歴史的には「負けた」と言われがちなセガサターンですが、多くの人の心に残る名作をたくさん出しています。そんなセガサターンから発売された、隠れた名作を5つご紹介します。

電脳戦機バーチャロン

電脳戦機バーチャロンは、バーチャロイドと呼ばれるロボットに搭乗して戦うアクションゲーム。当時のロボットゲームの中でも、3Dをいち早く取り入れたことで知られ、ビームやソードを駆使して戦うプレイは爽快なものがありました。スピード感のある、ロボット格闘アクションは、当時にしてみると斬新なもので、現在も支持されているセガサターンのゲームの1つと言えるでしょう。

魔導物語

人気パズルゲーム「ぷよぷよ」でお馴染みのキャラクターが総登場する、名作RPGが魔道物語です。キャッチフレーズは「ロープレ世界に大打撃」「みんなにやさしいRPG」。

ストーリーは王道でありながら、サブイベントも多く、すべてを見るためには少なくとも2周する必要があり、確かなボリュームを楽しめるRPGです。何よりも、そんな世界をお馴染みのキャラクターと冒険できることは、ファンを喜ばせるものでした。

魔法騎士レイアース

人気漫画家集団であるCLAMP原作の作品をゲーム化し、名作として語り継がれている、魔法騎士レイアース。こちらの最大の特徴は、非常に美しいグラフィックが原作の雰囲気を再現していたこと。さらに、ゲームバランスも絶妙で、初心者からヘビーユーザーまで楽しめることから、隠れた名作として高い評判を得ています。

また、声優さんのボイス付きで、ストーリーも奥深いことから、クリア後はアニメを1話から最終話まで通してみたような感動もあります。

機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY

人気アニメ、機動戦士ガンダムの世界観を共有した、機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINYも名作として名高い3Dシューティングゲームです。

当時としては珍しい、ガンダムのコックピットの視点でプレイするため、グラフィックは荒くも、強い没入感がありました。ステージ数は少ないものの、三部作の最終章はマルチエンディングだったため、やり込み要素もある点が嬉しいところです。この作品のヒットにより、機動戦士ガンダム外伝はシリーズ化しました。

ザ・コンビニ

ただコンビニを経営するだけ、という地味なシミュレーションゲーム、ザ・コンビニこそ、隠れた名作に相応しい作品でしょう。リアルなコンビニ運営を体感できるだけでなく、販売商品にもリアリティがあるため、没頭してしまう人は没頭してしまうはず。今作は大ヒットによりシリーズ化され、セガサターン以外のゲーム機からも、新作が発表されました。

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