SDGs人材とは?企業が必要とする理由やメリットを解説

昨今では、企業においてもSDGsへ取り組む姿勢が求められるようになり、関心を持たれている人事担当者・経営者の方も多いはずです。SDGsには持続的な活動が必要であり、成功させるにはSDGs人材が必要不可欠です。今回は、企業がSDGsに取り組む重要性やSDGs人材を育成するメリットについて具体的にご紹介します。

SDGs人材とは?なぜ企業に必要なのか

まずはSDGsやSDGs人材の概要と、SDGsを取り入れる重要性についてご紹介します。

SDGsとは

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年に国連サミットで採択され、2030年までに達成すべき17の目標(169のターゲット)で構成されています。すべての人々にとってよりよい世界をつくるために環境・社会・経済における地球課題がまとめられています。

出典:国際連合広報センター

企業がSDGsを重視すべき理由

SDGsへの取り組みは一見、企業利益を阻害するように感じる方もいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。ここでは、企業がSDGsを重視すべき理由を3つご紹介します。

  1. 企業イメージが向上する
  2. 優秀な人材を確保できる
  3. 新事業へのきっかけとなる

1.企業イメージが向上する

SDGsに取り組む企業にはクリーンな印象があり、消費者や取引先・金融機関・投資家などからの評価が上がります。また、メディアに露出する機会も増えるため認知度のアップも期待できるでしょう。

その結果、以下のような利益獲得が考えられます。

  • 製品(サービス)の信用度が上がる
  • 商品の売り上げが伸びる
  • 資金調達がしやすくなる
  • 取引先を確保しやすくなる

2.優秀な人材を確保できる

若い世代は小学生の頃からSDGsを学ぶため環境意識が高く、先進的な取り組みを行う企業に興味を示す傾向にあります。また、SDGsに取り組む企業は目標3「すべての人に健康と福祉を」・目標8「働きがいも経済成長も」などの実施により、雇用条件や労働環境が整っていると評価されます。そのため、優秀な人材が集まりやすく採用活動においても大きなメリットを生む可能性があるのです。

3.新事業へのきっかけとなる

SDGsの目標は、世界中で解決すべき社会課題です。逆に言えば、そこには人々が求める潜在ニーズが存在します。そのため、新事業や新商品を考える際にSDGsの視点を持つことは、新しいアイデアを生む大きな助けとなるでしょう。また、これまでに関わりのなかった企業との接点ができるなど新しいビジネスチャンスに出会えるというメリットもあります。

このように、昨今ではSDGsに取り組む企業の方が、短期的な利益優先企業よりも経営の持続可能性(サステナビリティ)を高められる傾向にあるのです。

SDGs人材とは

SDGs人材とは、企業がSDGsを推進のするために必要な人材のことで、自身の成功だけでなく社会課題を自分の問題として主体的にとらえ行動できる人材が求められます。その他、課題解決に向けたアクション・外部への発信・事業戦略への発展などを効果的に実行できることも重要です。

SDGs人材はなぜ必要?メリットを解説

SDGsへの取り組みを成功させるためにSDGs人材が必須である理由やメリットを解説します。

SDGsの取り組みに挫折しないため

SDGsへの取り組みを成功させるには、全社員における長期的な活動が必要不可欠。しかし、SDGsは始まって約10年の新しい取り組みのため、理解不足の社員が多いのも現実です。いざ取り組もうとしても「何をしてよいかわからない」と挫折してしまいます。

そのため、企業として正しい知識と推進力をもつSDGs人材を教育・育成することが大切です。SDGsを推進するリーダー(担当者)を中心に、長期的視点でSDGsに取り組みましょう。

効率的で効果的なSDGs活動を行うため

SDGs担当者を中心に社内でSDGsが浸透すれば、より効率的・効果的な活動が行えるようになります。例えばSDGsの目標を、社員1人1人が日々の業務や生活と関連付けて行動できるようになることが理想的です。専門家に相談したり、方針転換をしたりしなくてよい分、ムダな時間やコストを削減できます。

SDGsウォッシュを回避するため

SDGsの目標は多岐にわたり、すべてを実施することは困難です。そのため、事業に即した投資(寄付や支援を含む)を行う、SDGsを取り入れた自社商品を開発しキャンペーンを行うなど自社の事業と関連深い目標を選択して活動することが大切です。

逆に、そこに矛盾があると「SDGsウォッシュ」(実態以上にSDGsに取り組んでいるように見せかけること)に陥り、企業の信頼を失います。正しい知識を持つSDGs人材を育成することでこれらのリスクを回避し、SDGsを戦略的に事業に組み込みかつ正しい情報発信を行うことができます。

SDGs人材として社内浸透を進めるなら

SDGs人材が多いほど、社内におけるSDGs活動はスムーズに進みます。社内浸透を進めるための具体的な方法を3つご紹介します。

  1. 企業理念(事業)に沿った目標を定める
  2. SDGsに関連したイベントを企画する
  3. 積極的に参加できる仕組みをつくる

SDGsの社内浸透を進めるには、社員全体に共感を得ることが大切です。取り組む目標が企業理念と一致し、その意義やメリットを明確化することで社員の意識が変化します。また、報告会やオンライン講習、コンテストなど社員が自分事として参加できるイベントを企画するのもよいでしょう。その他、社内評価にSDGsの達成度を取り入れるなどの仕組みづくりも大切です。

SDGsの社内浸透方法をより詳しく知りたい場合は下記記事を参考にしてみましょう。

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SDGsの社内浸透が進まない!原因と取り組むポイントをご紹介

社内でSDGsを広げる活動の一環として

このように、SDGs人材によって取り組みが効率的に広がる可能性がありますが、SDGsを意識できるようなイベントを社内で開催することも効果的です。例えば、家庭から出る不用品を社員が持ち寄り、寄付サービスにまとめて寄付する、といったイベントが挙げられます。こちらは廃棄物削減に関係する行動であり、以下のようなSDGsの目標に関係すると言えるでしょう。

  • 目標12:つくる責任 つかう責任
  • 目標14:海の豊かさを守ろう
  • 目標15:陸の豊かさを守ろう

不用品の寄付を募るサービス「キフコレ」に関しては、利用されるたびに4つの社会貢献につながるというメリットを掲げています。4つの社会貢献とは以下の通りです。

  • 不用品をリユース・リサイクルすることでゴミを減らして、環境保全の支援
  • 送るたび、SNSでシェアするたびに100Lの水をきれいにする浄化剤の寄付
  • 途上国の雇用創出・自立支援
  • 国内障がい者の雇用促進・就労支援

これらの社会貢献もSDGsに関連する取り組みと言えます。さらに、キフコレは企業・団体の在庫寄付についても対応している点も特徴です。もし、社内にSDGsを広めたい、積極的に取り組みたいとお考えでしたら、キフコレの利用を試してみてはいかがでしょうか。

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