ウェルビーイングとSDGsの関係とは?企業が取り組むメリット

昨今注目されている「ウェルビーイング」というワードをご存じでしょうか。こちらはSDGsと並べて語られることも多く、経営に取り入れる企業も少なくありません。

SDGsに取り組む企業であれば、ウェルビーイングについて詳しく知りたいところですよね。今回はウェルビーイングの意味、どのような形でSDGsと関係があるのか、そして企業が取り組むメリットをご紹介します。

SDGsと関係あるの?ウェルビーイングとは

リモートワークや時短勤務、副業可能など企業の働き方が変わる中、SDGsにつながる取り組みとして「ウェルビーイング」に注目する企業が増えています。まずはウェルビーイングの意味や、どのようにSDGsと関係しているのか解説します。

ウェルビーイングとは

「ウェルビーイング(well-being)」とは、1948年の世界保健機関(WHO)が設立したときに登場した言葉で「疾病がない状態ではなく、精神・肉体の健康と社会的にも経済的にも満たされている状態が健康だ」という概念として用いられました。

また、精神的にも肉体的にも従業員全員が健康的で生き生きと働ける環境を作ることで、結果的に創造的かつ生産性の高い職場を目指す方針を「ウェルビーイング経営」と言い、企業からの関心が集まっています。

ウェルビーイングとSDGsの関係

ウェルビーイングはSDGsで設定されている17の目標のうち、目標3と目標8につながっています。

目標3は「すべての人に健康と福祉を」となりますが、すべての人が心身ともに健康的で、福祉や医療サービスを平等に受けられる状態はウェルビーイングそのものです。そして目標8は「働きがいも経済成長も」という内容で、安定した経済成長と誰もが働きがいをもって生きていける状態を目指しています。

このように、ウェルビーイングはSDGsの目標と重なる部分があるため、並べて語られることも少なくありません。特にSDGsの取り組みに力を入れる企業は、ウェルビーイングを意識していると言えるでしょう。

なぜ注目されているのか

ウェルビーイングが注目されている理由は、働き方の多様化と価値観の変化が背景にあります。日本では2019年の「働き方改革」をはじめとし、終身雇用や1社の企業で勤め上げるという時代から、副業・複業が可能な働き方、リモートワークといった一人ひとりが理想的なワークライフバランスを選べるなど、働き方の多様化が広がっていきました。

また、日本では少子高齢化社会によってどんどん労働人口が減り、有能な人材確保が難しい状態です。企業が多様な働き方や価値観を受け入れ取り組めば、経営活動の維持と従業員の幸福度の向上になり、ウェルビーイングがその役割を果たす可能性があります。

企業がウェルビーイングを取り入れるメリット

ここからは企業がウェルビーイングを取り入れるメリットについていくつか紹介します。

従業員のモチベーション向上

ウェルビーイングに企業が取り組むと従業員のモチベーションも向上します。心身ともに健康的で誰もが働きやすい環境は、働きがいを創出し、生産性の向上につながると期待できます。

採用と定着率に貢献

ウェルビーイングを取り入れ、環境のいい職場環境を作り出せれば、多くの人がそこで働きたいと考えるはずです。結果、優秀な人材を確保できる可能性が上がり、居心地の良さを感じてもらえば離職率も低下すると考えられます。優秀な人材が定着してくれたら、求人を出す機会も減るため、採用コストも抑えられると考えられます。

SDGsに貢献

ウェルビーイングはSDGsの「福祉と健康」「経済と働きがい」の目標につながるため、SDGsの貢献につながります。SDGsは持続可能な社会の実現だけでなく、積極的に取り組むことで企業の評価向上や新しい事業展開、サービス・製品の創造といった新しい可能性がでてくるでしょう。

ウェルビーイング経営の例

ウェルビーイング経営を実践するためのいくつか取り組みを紹介します。

柔軟性のあるワークスタイル

ウェルビーイング経営は、個人のライフスタイルに合わせた職場環境を作っていくことが大切です。出産、育児、介護などによる時短勤務。他にも休暇の推奨、リモートワークの導入など働き方が選択できる雰囲気づくりなどが挙げられます。

メンタルヘルスや労働環境の改善

ウェルビーイング経営を実践するためには、従業員の心の健康管理も不可欠です。定期的に従業員のストレスチェックやメンタルヘルスケア研修の実施、人事配置を含む労働環境の見直しと改善を行っていきましょう。

従業員満足度調査の導入

ウェルビーイングをより良い形で実現するためにも、従業員の働きやすさや、やりがいがどんな状態か把握し、改善に努めましょう。従業員が居心地良く働けているかどうかを確認するアンケート調査に、従業員満足度調査があります。

この結果を参考に環境改善を行い、従業員の満足度が上がれば、自社に対する愛着が上がり、人材の定着率と業績向上も期待できます。

企業がSDGsに貢献する方法は他にも

労働環境やワークスタイルを変える以外にも企業がSDGsに貢献する方法は他にもあります。今すぐできる簡単な方法は社内の不用品を整理し、寄付によって必要としている人に届けることです。

不用品の寄付は自社ではなかなか難しくても「キフコレ」のサービスを使えば簡単に実施できます。

キフコレでは、社内で使わなくなった電化製品や雑貨といった不用品を寄付という形で回収します。回収した不用品はリユース・リサイクルし、以下の4つの社会貢献につながるサービスを展開しています。

  • 不用品をリユース・リサイクルすることでゴミを減らして、環境保全の支援
  • 送るたび、SNSでシェアするたびに100Lの水をきれいにする浄化剤の寄付
  • 途上国の雇用創出・自立支援
  • 国内障がい者の雇用促進・就労支援

キフコレでは在庫品の寄付も対応しているため、廃棄コストの削減やSDGsへの貢献の手段としてぜひご相談ください。

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