実家の片付けはいつやる?タイミングや作業のコツを解説

いつまでも両親が元気とは限らない。そう思ったら実家の片付けを意識することになるでしょう。しかし、実家とは言え自分勝手に片付けてしまったら、家族とトラブルになってしまうこともあります。

今回は実家の片付けを始めるタイミングやスムーズに進める方法をご紹介します。

実家の片付けはいつ始める?タイミングと注意点

いつかは実家の片付けに本腰を入れるべきだとわかっていても、タイミングが難しいと感じてしまうものです。まずは、どういうタイミングで本格的に実家を片付けるべきか考えてみましょう。

親と一緒に行う生前整理

片付けのきっかけやタイミングは家庭によってそれぞれですが、一番は両親が元気なうちに行うことです。年齢を重ねると体は動きにくくなり、判断力も低下してしまいます。

できることなら、両親が元気なうちに協力しながら行った方が後々のトラブルも防げるため、早いうちに済ませたいところ。最近では、早い段階で実家の片付けや遺産の状況を把握する「生前整理」が注目されています。

親の健康状態が心配になったら

両親はいつまでも元気でいてくれる、と無意識に思いがちですが、どこかのタイミングで体調を崩してしまうことも。高齢になってから健康状態を損ねてしまうと、体も思うように動かなくなってしまい、協力して片付けることは難しくなります。

ただ、体調が悪くなっても会話ができるのであれば、両親の意思をくみ取れるはずです。後のトラブルを避けるためにも、親の健康状態が心配になったらできるだけ早く実家の片付けを進めましょう。

親が亡くなってから行う遺品整理

親が亡くなってから実家の片付けや遺産の分配に取り掛かることを遺品整理と言います。両親の意見を尊重する必要がないためスムーズに進めやすいというメリットがありますが、親族間のトラブルが発生する恐れも。

また、自動車やインターネット上にある資産など、管理会社に確認し手続きを行うものは、本人が不在となると手間がかかってしまいます。そのため、実家の片付けはできるだけ両親が元気なうちに取り掛かるとスムーズだと言えるでしょう。

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実家を片付けるメリットとは?

実家の片付けは長い年月をかけて、さまざまなものが蓄積されているため、なかなかの根気強さが必要となります。そのため、両親が前向きになってくれないこともあるはずです。

そんなときは実家を片付けておくメリットを伝えて説得を試みてください。それでは、実家を片付けるメリットとはどういった点にあるのか確認してみましょう。

怪我や事故を防ぐ

家の中がものに溢れていると怪我や事故につながりやすくなってしまいます。特に高齢になってくると視野も狭くなって、小さな段差でつまずく、積まれた荷物を倒してしまうなど、危険が増えるものです。

また、災害が万が一起こったら、散らかっていることが原因で避難が遅れることも考えられます。そういったリスクを減らすためにも、しっかりと片付けて安全性を高めましょう。

必要なものがすぐに見つかる

印鑑や保険の重要書類など、大事に保管しているつもりが、どこにあるのか忘れてしまうこともあります。もし、両親が亡くなってしまったら、重要書類が必要であるにも関わらず、どこにあるかわからない、という状況に直面することも。

これを避けるためにも早めに片付けを行って、貴重品や重要書類はいつでも取り出せるように整理しておきましょう。

遺品整理がスムーズに

遺品整理は両親が亡くなってから片付けを開始します。しかし、両親が亡くなったあとは体力も気力も落ちて、片付けに集中できません。

また、銀行口座や保険といった契約も本人が亡くなってしまうと手続きに手間がかかります。遺品整理を開始してから、多くの困難を乗り越えるよりは、事前に片付けを済ませて、もしものときはスムーズに進められるようにしましょう。

実家の片付けを進めるコツは?トラブルに注意

次に実家の片付けを進めるにあたり、スムーズに進めるためのコツやトラブルが起こらないよう注意点をご紹介します。

親と相談しながら整理する

実家とは言え、自分自身の主観やペースで進めてしまうとトラブルにつながってしまいます。具体的には、大事なものを捨ててしまう、必要以上に負担をかけてしまうなど。

これらを避けるためにも、両親が納得した上で片付けを進めるよう心がけてください。何を処分して何を残すのか、どういった想いがあるかなど、ひとつひとつ話し合いましょう。

兄弟・姉妹に相談することも大事

兄弟や姉妹が存在する場合も、実家を片付けるときに話し合いを行ってください。これを忘れてしまうと、両親が亡くなられた後に相続争いの原因になってしまうこともあります。片付け中に価値の高そうなものが出てきたときは、特に注意が必要です。

そのため、兄弟や姉妹には状況を話し合い、可能であれば協力もお願いしてみましょう。これは、ご自身だけで片付けを行って資産が平等に分けられたとき、不平等に感じてしまうことを避けるためでもあります。

片付けやすい場所や物から始める

実家の片付けは本当に大変で、すぐに始めようとは思えるものではありません。そのため、片付けやすい場所や物から手を付けることがお勧めです。

例えば洋服。これは何年も身に付けていない、というものが意外に多いはずです。使わない洋服を整理するだけでも、収納に余裕が出て達成感も得られるでしょう。

他にも誰も使っていない部屋や不用品が眠っているクローゼットの中が狙い目です。

大変だけど優先したい場所や物も

逆に大変だけど早めに片付けを済ませたい場所や物もあります。

例えばキッチンなどがその1つです。キッチンは使ってないタッパーやお皿が大量にあったり、何年前のものかわからない食料品があったり、本格的に片付けるとしたら根気が必要です。しかし、使用頻度の高いキッチンが片付いていたら、片付けの効果も実感してもらいやすくなるため、優先したい場所となります。

他には、大型の家具も同じことが言えます。代表とも言えるものが勉強机です。サイズが大きく引き出しも多くのものが入っているため、片付けは大変。ただ、これが片付くとスペースにかなり余裕が出るので、早めに片付けておきたいところです。

専門の業者へ依頼も視野に

ただ、さまざまな理由で自分や親族だけでは、実家を片付けきれないと感じることもあるでしょう。そんなときは専門の業者に片付けの依頼を出すことも検討してみてください。

この場合における専門の業者とは、遺品整理業者、不用品回収業者、清掃業者などが挙げられます。すべて業者頼みにするのではなく、一部を任せることで負担を軽減するという方法もあるので、ご自身の状況に合った方法で利用を考えてみてください。

実家の片付けで出た不用品はどうする?

実家の片付けを進めていると、たくさんの不用品が出てくるかもしれません。処分するにもまだ使えそうなものなら少し「もったいない」と感じることもあるでしょう。特に高齢の方はそのように感じることもあるはずです。

そんなときは不用品の寄付を募るサービス「キフコレ」をご利用ください。キフコレは寄付いただいた不用品をごみとして処分するのではなく、リユース・リサイクルによって再び活用するきっかけをつくります。

そのため、寄付いただいたものが無駄になることは決してありません。またキフコレは利用されるたびに、以下のような4つの社会貢献につながる、という特徴があります。

  • 不用品をリユース・リサイクルすることでゴミを減らして、環境保全の支援
  • 送るたび、SNSでシェアするたびに100Lの水をきれいにする浄化剤の寄付
  • 途上国の雇用創出・自立支援
  • 国内障がい者の雇用促進・就労支援

キフコレに寄付できるものは、家電から生活雑貨とさまざま。片付けの予定がある方はこちらから寄付の対象を確認してみてください。。

他にも、引っ越しや大掃除といった場面でもキフコレは活用できます。不用品がたくさん出たときは、ぜひご利用ください。

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