生前整理の進め方とは?親の説得方法や注意点を解説

両親が高齢化、もしくは貴方自身が年齢を重ねたと実感したとき、もしかしたら「生前整理」という言葉が浮かぶかもしれません。しかし、生前整理はどのように進めて行くべきか、悩んでしまう人がほとんどのはずです。

こちらの記事では、生前整理の進め方や注意点をご紹介します。また、生前整理によって出てしまった不用品の片付けについても触れていますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

生前整理の進める前に!親を説得するには?

もし、両親が高齢になり、そろそろ生前整理を検討してほしくても、なかなか本人に動いてもらえないこともあるでしょう。まずは、親に生前整理を進めてもらうため、どのように説得すべきか、という点を考えてみましょう。

整理するメリットを伝える

生前整理に取り組むことで、どんなメリットがあるのか理解してもらえなければ、やる気が起きないことは当然です。生前整理にはどんなメリットがあるのでしょうか。

まず、親がさらに年を重ねて体が動きにくくなるかもしれませんが、そんなときに重要書類を探すことになったら、体力的にも難しくなってしまいます。もちろん、本人には伝えにくいことではありますが、親が唐突に亡くなってしまったら、探し物はさらに難しくなるでしょう。
他にも、片付いた状態の部屋は、身体的にも心理的にも健康になり、自立した家族も帰りやすくなります。このようなメリットを伝えた上で、整理を促してみてください。

リユースや寄付について伝える

高齢者の方の中には、ものを捨てることに対して「もったいない」という気持ちを強く抱いているパターンがあります。しかし、無理に捨てることを進めてしまうと、関係が悪くなってしまうかもしれません。

そんなときは、リユースや寄付という手段があると伝えてみてください。リユースや寄付は手離したものが、次の人のもとで役立ちます。使わないまま置いておく方が「もったいない」ことです。ぜひ、リユースや寄付を進めてみましょう。

試しに限定的な片付けをやってみる

それでも、なかなか動いてもらえないときは、試しに一部屋だけでも片付けてみよう、と提案してみてください。一部屋にこだわらず、押し入れの中だけなど、限定的な片付けであれば応じてもらえることもあります。

そして、少しだけ片付けてみると、意外にスッキリした感情を抱いて、他の場所の片付けも積極的になる場合があるのです。まずは片付けやすいスペースから、試しに挑戦してみましょう。

生前整理の進め方は?スムーズに行う方法

それでは、実際に生前整理を始めたいとき、どのような進め方がスムーズなのでしょうか。生前整理を行う上で、必ずやっておきたいことを確認してみましょう。

不用品の整理

まずは身の回りの不用品を整理することが大切です。必要なもの、不必要なものを分けて、片付けてしまいましょう。

部屋が片付いて整理されていれば、探しものが簡単になり、家族たちも訪れやすくなります。また、価値があるもの、そうでないものも早い段階で把握しておきたいところです。

口座やカードの解約

高齢者になると、使っていない口座やカードを複数持っていることがあります。口座を残したままにしておくと、残された家族に負担を与えてしまうことも。元気な間に使っていない口座やカードは解約するようにしてください。

デジタル遺産の整理

整理すべきものは、形あるものだけではありません。形のないもの、例えば「デジタル遺産」といえるものです。

具体的には、FXや仮想通貨の取引アカウント、SNSのアカウント、サブスクのような有料会員サービスなど。本人だけがアクセスできるような情報もたくさんあるはずなので、早い段階で整理したいところです。

財産の整理

現金、土地、車、株といった財産をどうするべきか、という点も明確にしなければなりません。まずは、どのような財産があるのか可視化し、何を誰にどれだけ相続するのか、という点も考えておきましょう。

そして、相続方法も考えなければなりません。無駄な相続税が発生してしまうことがないよう、損をしない方法を模索してください。

必要書類の保管場所を整理

生命保険、保険証券、通帳など分散して保管していた場合、見つけにくいことに。もし、亡くなってしまった後に、このような重要書類が必要になると、残された家族は大変なことになります。

そのため、このような書類はどこに保管してあるのか、しっかりと整理し、素早く場所を伝えられるような状態にしておきましょう。

生前整理を進める上で注意点は?

生前整理を行う上で、いくつか注意点があります。

まずはパスワードや暗証番号といった類のものも、忘れずに管理するということです。パスワードや暗証番号がわからないと、こちらも残された家族が大変なことになってしまいます。

そんなとき、エンディングノートを作成しておくと、とても有効的です。身の回りの物や財産の整理が終わったら、エンディングノートを用意し、さまざまな情報をまとめておきましょう。パスワードや暗証番号をはじめ、本人しか知らない情報、重要な書類の場所などを記し、それさえ見れば多くのことが解決するよう、準備をしておくのです。

また、お金や財産に関する情報は「財産目録」にまとめてください。財産目録とは財産の状況を明確にしたものです。これがあれば、お金に関するトラブルも防げることが期待できます。

生前整理を進める途中で出た不用品を寄付

生前整理の作業は、その多くを不用品の片付けが占めるかもしれません。多くの不用品はまだ使えるのにもったいない。そのように感じた場合は、ぜひキフコレを利用してみてください。

キフコレは簡単に不用品を寄付できる便利なサービスです。キフコレに寄付された不用品はリユースやリサイクルされるので、決して無駄になることはありません。

送り方は簡単で、不用品を段ボールに詰めて指定の住所に送るだけ。負担費用は送料のみです。また、利用するたびに以下のような社会貢献につながるという特徴もあります。

  • 不用品をリユース・リサイクルすることでゴミを減らして、環境保全の支援
  • 送るたび、SNSでシェアするたびに100Lの水をきれいにする浄化剤の寄付
  • 途上国の雇用創出・自立支援
  • 国内障がい者の雇用促進・就労支援

寄付の対象は、家電製品から生活雑貨までさまざまなので、まずは一度こちらから寄付が可能な品目を確認してみてください。

生前整理の片付けだけでなく、引っ越しや大掃除のときも役立てられます。その他、不用品がたくさん出てしまった場合も、ぜひキフコレをご利用ください。

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