企業はSDGsに取り組まないとリスクに?問題点や注目の理由

SDGsは、持続可能な世界を実現するために、国際社会が協力して2030年までに達成すべき目標です。昨今では、企業がSDGsに取り組むことは当たり前と見なされ始め、取り組まない企業はビジネス界で生き残れないとまで言われています。では、企業がSDGs対策をしないと具体的にどのようなリスクが生じるのでしょうか。
この記事では、企業がSDGsに取り組まないことで直面するリスクや取り組みが必要な理由、社内浸透させる方法について解説します。また、SDGs活動を手軽に始められるサービスもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
企業にSDGsは必須?取り組まないと生じるリスク
SDGsに取り組まないと決めた企業に生じる、代表的なリスクを5つご紹介します。
企業イメージの低下
SDGsに取り組まないと、企業イメージが悪くなります。SDGs が国連サミット(2015年)で採択されて以降、その取り組みは世界中で注目されてきました。2024年の帝国データバンクの調査からも、半数以上の日本企業が「SDGsに積極的」であることが判明。企業のSDGsへの取り組みが、ビジネス界のスタンダードになっていることがわかります。
参考記事:SDGsに関する企業の意識調査(2024年)|帝国データバンク
それにともないSDGsに取り組まない企業は、世間から
- 社会的責任を果たしていない
- 時代に逆行している
- 利益を優先している
と見なされるようになり、企業イメージが低下していきます。また昨今では、「エシカル消費」を意識する消費者も増えており、利益重視の商品は今後ますます選ばれにくくなるでしょう。
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資金調達に影響
SDGsに取り組まない企業は、資金調達が難しくなります。近年では、投資家や銀行の間でESG投資(財務状況以外の環境・社会・企業統治にも注目して投資判断を行う手法)が注目されています。そのため、SDGsに取り組んでいない企業は、投資家たちから魅力のない企業と評価され、投資を受けにくくなるのです。
新たなビジネスチャンスを逃す
SDGsに取り組まないと、新たなビジネスチャンスを逃す可能性があります。SDGs の課題には世界的なニーズが存在し、SDGsを取り入れた新事業や新商品開発には大きなビジネスチャンスがあります(例:自動車業界における電気自動車の開発など)。しかし、SDGsに取り組まない企業はこれらのチャンスに巡り合えず、世界的な動向にも鈍感になります。その結果、業界内で事業に遅れをとってしまうでしょう。
また昨今では、取引先にもSDGsへの取り組みを求める企業が増えています。そのため、SDGsに取り組んでいない企業は取引先が減ったり、取引自体が困難になったりする恐れがあります。
人材確保が困難に
少子高齢化による労働人口減少が問題視されている昨今、SDGsに取り組まない企業は今後さらに人材確保が難しくなるでしょう。
SDGsに積極的な企業の多くは、ジェンダー平等・働きがいの向上を重視するため雇用条件や労働環境が整っています。そのため、優秀な人材ほど就職活動の際に企業のSDGs活動に注目します。特にZ世代の若者は、小学校からSDGsを学ぶため環境意識が高く、半数以上の学生が「就職活動をする際にSDGsを意識する」と回答しています。
参考記事:Z世代のコロナ禍就活・調査レポート|EdTechZine
そのためSDGsに取り組まない企業は、就職先として選ばれない・従業員が辞めていくなどのリスクが生じます。
将来的に規制が厳しくなることも
SDGsに取り組まない企業は、国や自治体による規制が厳しくなったときに、すぐに対応することができません。例えば2022年12月、東京都では2025年4月以降に新築する建物(延床面積2,000㎡未満)に、太陽光パネルの設置を義務化する条例をつくりました。これは大手住宅メーカーに義務を負わせる制度であり、神奈川県川崎市・京都府・群馬県など一部の地方自治体でも同様の制度化が進められています。
今後も、このような新規制がつくられることは十分に考えられます。そのため、企業が持続可能な経営を行うには、SDGsへの柔軟な対応が必要なのです。
なぜ企業がSDGsに取り組む必要があるのか
SDGsは先進国・途上国に関係なくどの国にとっても重要であり、企業や個人を含む地球上のすべての人々が主体となり取り組むべき目標です。そしてSDGs達成には、企業の取り組みが必要不可欠です。
企業活動は資源を消費し、二酸化炭素や廃棄物を排出するなど、環境に大きな負荷を与えています。また一方で、企業による経済発展が飢餓・貧困などの問題解決において重要な役割を担います。つまり、持続可能な経済発展と環境保全のためには企業がSDGsに取り組むことが必須であり、取り組まなければ社会の存続が危ういと考えられているのです。
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リスク回避のために社内でSDGsを浸透させる方法
企業がリスクを回避するためには、全従業員の協力が必要不可欠です。SDGsを社内に浸透させるには、次のような方法があります。
- 企業理念とSDGsの関係を明確にする
- SDGsイベントを企画する
- 朝礼にSDGsを取り入れる
SDGsの取り組み意義と理由を従業員に理解してもらうには、企業理念と関係の深いSDGsに取り組んだり、具体的なメリットを説明したりするのも効果的です。また、研修や期間限定のチャレンジイベントなどを社内で企画・実施すると、従業員のモチベーションアップにつながります。チャレンジしたSDGs活動を従業員が集まる朝礼で紹介するなど、毎日のルーティンにSDGsを導入すれば、SDGsへの取り組みをより身近に感じることができるでしょう。
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SDGsの取り組みの一環として
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