「もったいない」は日本だけの言葉?海外にない日本の概念に注目

「もったいない」という日本語は、本当に日本だけにしかない言葉なのでしょうか。食べ物を残したり、まだ使えるものを捨てたり、お金を無駄遣いしたりすることが惜しい気持ちは、他の国にもあるはずです。そのため、海外にも「もったいない」と同じ意味を持つ言葉があっても不思議ではありませんよね。

今回は、「もったいない」と同じ意味を持つ言葉がなぜ海外にはないといわれているのか、本当に「もったいない」は日本だけにしかない言葉なのか、この2つについて紐解いていきます。

改めて「もったいない」の持つ深い意味を知り、ものの買い方・使い方について考えてみましょう。

「もったいない」は日本語にしかない言葉?

ものや時間を無駄にすることが惜しいという意味の言葉や考え方は、実は海外にも存在します。では、なぜ「もったいない」という言葉は、日本だけにしかない言葉といわれているのでしょうか。

「もったいない」は仏教用語が由来の言葉で、元々は「ものが持つ本来の価値をなくしてしまうことが惜しい」という意味があります。「すべての物事は互いに関係し合って成り立っており、存在することが当たり前ではない」という仏教の教えが込められた言葉です。

すべての物事は存在することが当たり前ではなく、自分も物事の存在によって生かされている。このような、物事に対する尊敬や感謝の念が日本人の心にはあり、ものの価値がなくなるまで使わなければ「もったいない」という文化が根付きました。

しかし、このような文化や思想がぴったりと当てはまる言葉は海外にはないため、「もったいない」は日本だけに存在する言葉とされているのです。

「もったいない」に近い英語は存在する

英語では、ものや時間、お金を無駄にしたことに対して「This is so wasteful」のように表現します。

辞書によれば、“wasteful”という単語には次のような意味があります。

  • 浪費的な
  • 無駄の多い
  • 無駄遣いの多い

主に、「無駄に使ってしまう」という意味があることがわかります。

つまり海外にも、もの・時間・お金を無駄にしてしまうことを惜しむ言葉や文化があるのです。

しかし、「もったいない」のように、物事に対する尊敬や感謝の念までは込められていないことがわかります。

「もったいない」が日本語から世界共通語に

「もったいない」という言葉は、ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家ワンガリ・マータイさんによって、世界共通語として広められました。

マータイさんが京都議定書の関連行事で2005年に来日し、毎日新聞社へ招待された際の出来事が「もったいない」を広めるきっかけとなりました。マータイさんは同社の編集局長とのインタビューで「もったいない」という言葉を初めて知り、その意味や文化に感銘を受けたといいます。

「もったいない」には、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)を大切にする文化に加え、ものを尊敬し大切にする気持ち「Respect」の文化も含んでいることを知ったためです。

「もったいない」は環境問題を解決する重要な概念であり、ものへの尊敬や感謝の念を含む他国にはない言葉だったことから、マータイさんは「MOTTAINAI」を世界共通語として広めることを提唱しました。

日本から生まれた「もったいない」の精神を大切に

ものが溢れた生活が当たり前になった日本ですが、ごみ問題が深刻になり、改めて「もったいない」精神の必要性が高まっています。

あなたは、ものの価値を生かす「もったいない」精神を持っているでしょうか。使わずに価値をなくしてしまっている状態のものはないでしょうか。

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