途上国を助けたい!活動・仕事でわたしたちができる支援とは?
「貧困や飢えなどで苦しむ、途上国の人々を助けたい」「でも自分に何ができるのだろう」そう感じたことはありませんか。
途上国の支援を行う活動や仕事は日本に多数あるのですが、具体的にどのような活動や仕事があり、どのような人材が求められているかまでは見えづらいものです。
本記事では、途上国を支援するさまざまな方法をお伝えします。今自分にできることとは何なのか、考えていきましょう。
助けたい!支援が必要な途上国の現状
途上国には、貧困問題をはじめとするさまざまな問題があります。特に深刻な3つの問題について、見ていきましょう。
貧困問題
世界には7億6,700万人の人が 、日本円にして1日約264円以下(2023年6月時点) で生活する“極度に貧しい状態”にあるといいます。つまり、世界の10人に1人は貧困状態にあるのです。そのうちの3億5,600万人は子どもだといいます。
貧困は、次のようなさまざまな問題を引き起こします。
- 十分な食事を摂れず栄養失調状態になる
- 病気の治療ができない
- 飢餓や短寿命
- 教育を受けられず仕事を選べない
途上国の人々はこれらの問題を自分の力だけで解決することが難しく、貧困から抜け出すことができないのが現状です。
インフラの不足
途上国では、水や電気を利用するためのインフラの不足によって経済成長が妨げられています。
国土交通省の令和4年版「日本の水資源の現況」では、水道水をそのまま飲める国は日本を含む9カ国しかないとしています。そのまま飲めても注意が必要な国も21カ国のみ で、世界のほとんどの国が安全な水を飲めていないのが現状です。
また、浄水処理のされていない水を飲み、命を落とす乳幼児は年間30万人にものぼるといわれています。
さらに、居住地の付近に水がないため、池や川、湖、井戸まで毎日水を汲みに行かなくてはなりません。途上国で水を汲む役割を担っているのは子どもたちです。そのため、途上国には労働に時間を費やし学校へ通う時間のない子どもたちが多くいます。
内戦問題
内戦が今も続いている国のうち、OECD(経済開発協力機構)の「援助受取国・地域リスト」に記載されている発展途上国には、アフガニスタン・シリア・マリ・イエメンがあります。
反政府運動やテロ、資源の奪い合い、宗教間の対立、民族同士の対立などが原因で内戦が起こり、家や家族を失い、収入源を断たれてしまった人が大勢います。貧困や飢え、衛生状況の悪さから病気や感染症を発症し、命を失う人もいるのです。
内戦では多くの子どもが犠牲となります。
- 戦争で学校がなくなる
- 拉致され奴隷として労働を強いられる
- 衣食住を求めて兵士になる
- 拉致されて兵士にされる
このように、子どもたちは教育を受ける機会を奪われたり、危険な労働で命を落としたりしているのです。
途上国を助ける支援方法とは
それでは、途上国の人々を助けるために、わたしたちができることとは何でしょうか。その方法を3つご紹介します。
ボランティアやイベントに参加
独立行政法人国際協力機構(JICA/ジャイカ)のWebサイトでは、途上国を支援する、さまざまなボランティアやイベントの参加者を募集しています。高校や大学で学んだこと、資格、スキル、サークル活動、経験などを棚卸し、自分に合ったボランティアやイベントに参加してみましょう。
例えば、次のようなスキルや経験を生かして活動に参加できます。
- 理系の学部を卒業した→理科教育の指導者
- PC関連のスキルを取得→PCインストラクター
- ボーイスカウトの経験→青少年活動隊員
- 手芸が特技→家政・生活改善隊員
JICAの海外協力隊では、渡航費や居住費はJICAが負担、生活費なども支給されるため、自己負担なしで参加できます。 しかし、原則2年間の長期滞在となるため、社会人には少々ハードルが高い活動かもしれません。
スタディーツアーに参加
社会人のように長期間ボランティアに参加できない場合は、「スタディーツアー」への参加も検討しましょう。スタディーツアーとは、途上国へ出向き、現地の人々から話を聞いたり、ボランティア活動を行ったりする旅行のことです。
スタディーツアーは次のような団体や企業が主催しています。
- 国際協力NGO/NPO
- 地方自治体
- 大学
- 民間のツアー会社
観光が目的ではなく「学び」を目的としているため、現地の実情の体感・NGOの活動の視察などの経験を通し、自分にできる活動をイメージしやすくなります。
寄付や募金
現地に行くことが難しい場合でも、寄付や募金で途上国を支援できます。
途上国では、お金はまず食糧や光熱費に使うため、服や靴、学用品、おもちゃなどにお金をかけられません。そのため、リユース・リサイクルが可能な不用品を寄付するだけで、体の衛生を保てたり、怪我や病気から体を守ったり、子どもたちが教育を受けられたりなど、現地の人々の支援につながります。
募金は、赤十字やユニセフ、国際NGOなどの信頼できる団体 を通して行うと安心です。これらの団体は、途上国が求める支援の優先順位を知っているため、募金を効果的に活用してくれます。
途上国を支援・助ける仕事はあるの?
途上国を支援する仕事に就くためには、次のような職員になる道があります。
- 国連職員…ユニセフ・WFP・UNESCOなどの国連組織で働き、途上国を支援する国際公務員
- JICA職員…途上国の医療・教育・インフラ構築などの国際協力をする、日本の政府機関の職員
- NGO職員…民間が運営する非政府組織。国境なき医師団など、途上国の人々の近くで支援する職員
- ソーシャルビジネスを行う企業の社員…寄付に頼らずソーシャルビジネス(社会課題を解決する事業)で利益を得ながら、途上国の支援を行う企業の社員
それでは、各職業に就くためにはどのような条件があるのでしょうか。次に簡単にまとめたので、ご覧ください。
- 国連職員 …「修士号取得者または35歳以下で2年以上の実務経験者」を応募の必須条件とし、さらに試験に合格する必要がある
- JICA職員 …短大・4年生大学・大学院(修士・博士課程)を卒業し採用試験に合格
- NGO職員 …学生時代のインターンで支援活動実績を作る、3~5年の社会人経験を積むなど、即戦力となれるスキルを持っている必要がある
- ソーシャルビジネスを行う企業の社員…一般企業の就職と同様の過程で就職が可能
国連職員・JICA職員・NGO職員は即戦力となる人材が求められており、専門知識やスキル、経験が必要になります。一方で、ソーシャルビジネスを行う企業への就職には特別なスキルや知識が必須ではありませんが、学生時代のインターンや社会人経験は大きな強みになるでしょう。
不用品が支援に?片付けで途上国を助けよう
支援活動への参加や支援団体への就職は、実現までに時間を費やす必要があります。「今すぐ途上国の人々を支援したい」そんな想いがある方は、“不用品の寄付”という形で支援してみませんか。
「キフコレ」を利用すれば、家電・趣味用品・衣類・食器・ぬいぐるみ・贈答品など、リサイクル・リユースが可能な幅広い不用品の寄付が可能です。
キフコレは自宅で梱包し配送するだけで不用品を1点から気軽に寄付できるサービスです。配送前に事前に申し込む必要がないため、お好きなタイミングでお送りいただけます。
またキフコレにお送りいただいた不用品はリユース・リサイクルされ、その過程で以下の4つの社会貢献につながります。
- リユース・リサイクルによる環境保全
- 途上国での修理依頼による雇用創生
- 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
- 国内の障がい者の雇用創生
キフコレでは、家電・趣味用品・衣類・食器・ぬいぐるみ・贈答品など、リユース・リサイクルが可能な幅広い不用品の寄付を受け付けております。
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