若者は知らない?ビデオデッキはいつまで使われたのか

好きな番組をビデオテープに録画して何度も繰り返し見た、という青春時代を忘れられない人は少なくないはずです。しかし、ビデオテープを見なくなってから何年の月日が流れたでしょうか。今の若者はビデオテープの存在すら知らないことも珍しくありません。今回はビデオテープの歴史と現在をご紹介します。

ビデオデッキってなに?20代以下の7割が知らない

ビデオデッキと言えば、好きなテレビ番組や映画を録画して繰り返して見られる、色々な意味で想い出深いアイテムです。少し前の時代では、生活必需品と言えるほど誰もがビデオデッキを利用していました。しかし、今の若者たちの中にはビデオデッキを知らない人も珍しくありません。

ITツール比較サイト「STRATE(ストラテ)」の調査によると、全国に住む15~29歳の男女を対象に「VHSを知っているか」とアンケートを取ったところ、7割が「知らない」と回答しています。そして、VHSを知っていて、実際に使ったことがある人は16%という結果に。

ビデオデッキを使っている世代の人間からしてみると、ショックな結果かもしれませんが、そんな人も最後にVHSを使った記憶はいつだったのか、覚えていないはず。さみしく感じるかもしれませんが、時代の流れをただ受け入れるしかないのかもしれません。

ビデオデッキはいつからいつまで使われていた?

それでは、ビデオデッキやVHSと聞いてもピンとこない人を対象に、その歴史をご説明します。

ビデオデッキは1976年10月、日本ビクターがVHS第1号を発売。当時の金額で定価25万6,000円でした。録画テープも当初は120分が6,000円という金額でしたが、これが一般家庭にとって動く映像を記録する唯一の手段と言えます。

その後、1979年に長時間録画のユーザーのニーズにも応えるため、3倍モードが開発。2つの番組を同時に録画できる機種も登場しています。

1980年代はHi-Fiデッキが登場し、ビデオデッキの普及も広がりましたが、1つ大きな問題がありました。それが、以前から議論されていたVHSとベータの規格争いです。

この頃、ビデオテープはVHSとベータと呼ばれる2種類の規格が存在し、どちらが生き残るのか戦いがありました。これはのちに「ビデオ戦争」と呼ばれるほど激しいものと語り継がれています。

結果から言うと、VHSの勝利に終わるこの戦い。勝ち負けを決めた要因は、VHSの方が量産に適した構造だった、VHSの方が耐久性と互換性を重視した設計だった、ベータ側の広告戦略の失敗が挙げられます。VHSの勝利によって、ビデオデッキは末永く愛される家電になるかと思われましたが……。

2000年代に入るとDVDやハードディスクレコーダー、パソコンが普及。さらには、Blu-ray Discも登場します。すると、さまざまなメーカーがVHSビデオ事業からの撤退、生産終了を発表。それでも2016年までビデオデッキが販売されていましたが、7月末には部品の調達が困難となったため、全機種生産終了となりました。

つまり、ビデオデッキは1976年に誕生して80~90年代に全盛期を迎え、2000年代から衰退、2016年に販売が終了した、という歴史をたどっています。

現在のビデオデッキの需要は?

昨今はDVDやBlu-rayどころか、ネットによる配信サービスも一般化しつつあります。そんな中、ビデオデッキは需要があるのでしょうか。

最新の技術に比べて画質や録画時間も劣るビデオデッキですが、需要がないわけではありません。なぜなら、今でもビデオデッキでしか見られない映像が存在しているからです。

昔の作品もDVDやBlu-rayで再販されることがほとんどですが、すべてが最新のメディアで生まれ変わっているわけではなく、懐かしい映像を見るためにビデオデッキを必要とする人が少なからず存在しています。

もし、自宅に使用していないビデオデッキが存在しているとしたら……。それは意外に貴重なものかもしれません。ごみとして処分してしまうのは「もったいない」のかもしれませんね。

いつまでも使わないビデオデッキがあったら

実際、使っていないビデオデッキが自宅にあったら、貴方はどうしますか。さまざまな選択肢がありますが、寄付という方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

もし、ビデオデッキの寄付を検討するのであれば、ぜひキフコレをご利用ください。キフコレは不用品の寄付を募るサービスで利用方法も簡単。不用品を段ボールに詰めたら、宅配業者各社の営業所やコンビニなどから送るだけです。

また、キフコレは利用されるたびに以下の4つの社会貢献につながる、という特徴もあります。

  • 不用品をリユース・リサイクルすることでゴミを減らして、環境保全の支援
  • 送るたび、SNSでシェアするたびに100Lの水をきれいにする浄化剤の寄付
  • 途上国の雇用創出・自立支援
  • 国内障がい者の雇用促進・就労支援

不用品を片付けられて、誰かの役に立つのならば一石二鳥ではないでしょうか。キフコレはビデオデッキ以外のものも寄付が可能です。興味がある方はこちらから寄付の対象をご確認ください。

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