バイオリンの歴史とは?起源や聴いてみたい有名曲を紹介

私たちの心を癒してくれる音楽は、さまざまな楽器によって演奏されます。そんな楽器は興味深い歴史を持っていることが多く、それを学ぶだけで好奇心をくすぐられてしまうものばかりです。

有名な楽器はどのような歴史を持っているのでしょうか。今回はバイオリンの歴史を紹介いたします。

バイオリンの歴史

数ある楽器の中でも、誰もが知っていると言っても過言ではないバイオリン。そんなバイオリンがどのような歴史をたどってきたのか、確認してみましょう。

バイオリンの起源

まず、バイオリンの起源は中東を中心とするイスラム圏で使用されていた、ラバーブという擦弦楽器だったと考えられています。これが中世中期にヨーロッパへ伝えられ、レベックと呼ばれる弦楽器が誕生しました。レベックはやがて立てて弾くタイプと、抱えて弾くタイプに分かれ、前者はヴィオラ・ダ・ガンバ属に、後者がバイオリン属へ進化します。

バイオリンの登場

バイオリンの登場は、16世紀の初頭と考えられています。現存する最古のバイオリンは、アンドレア・アマティの1565年頃の作品ですが、それ以前にもヨーロッパ各地の絵画や文献に描写されています。

また、バイオリンは改良を重ねて徐々に完成したのではなく、1550年頃に突如登場し、最初から完全な形で誕生していた、という話も有名です。

17世紀から18世紀にかけて、イタリア北部のクレモナのニコロ・アマティ、ストラディバリ一族、グァルネリ一族など有名なバイオリン製作者が登場しました。特に、アントニオ・ストラディヴァリとバルトロメオ・ジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェスのバイオリンは有名で、オーストリアで活動していたヤコブ・シュタイナーの作品は、18世紀末までは最高級のバイオリンとして取引されています。

バイオリンの進化

その後、バイオリンは演奏される曲の音域が増加することに伴って指板が延長され、音量を増強するためネックが後ろに反り、駒がより高くなりました。本体部分も弦の張力が増大したため、バスバーを大型に、ネック取り付け部も強化されています。

18世紀以前に作られたバイオリンもそのように改造されていることも多く、古い様式のものは「バロック・ヴァイオリン」といって、新しいものもバロック様式で作られているものも、そのように呼ばれます。

近年になると、音響を電気信号に変えるエレクトリック・アコースティック・ヴァイオリンや、弦の振動を直接電気信号に変えるエレクトリック・ヴァイオリンも登場しました。

バイオリンの歴史的な名曲

歴史のある楽器であり、美しい音を奏でるバイオリンですが、一度は聞いておきたい有名な曲があるのでしょうか。バイオリンの歴史的な名曲をご紹介します。

G線上のアリア

G線上のアリアは、ドイツの作曲家であるヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した「管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068」の第2曲「Air(エア)」をドイツのバイオリニスト、アウグスト・ウィルヘルミが編曲した楽曲です。

音楽の父と呼ばれるバッハが作曲したこの楽曲は、クラシック音楽の中でもトップクラスに有名ではないでしょうか。「G線上のアリア」という通称は、バイオリンの4本ある弦のうち最低音の弦、G線のみで演奏できることに由来しています。

バイオリン協奏曲(ベートーヴェン)

バイオリンのための協奏曲は数多く存在しますが、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲したものも有名です。日本でも非常に有名なベートーヴェンの中期を代表する傑作の1つ。その完成度は高く「バイオリン協奏曲の王者」「三大バイオリン協奏曲」とも称されます。

美しきロスマリン

美しきロスマリンは、オーストリア出身のバイオリニスト、作曲家である、フリッツ・クライスラーが作曲した、バイオリンとピアノのための小作品。一連の作品として「愛の喜び」「愛の悲しみ」が演奏会に取り上げられることでも有名です。クライスラーが自身のコンサートでアンコール曲としてこの3作品を選ぶことが多く、それは現代の演奏会も同じことが言えます。

歴史あるバイオリンを手離すなら

このように、バイオリンは深い歴史と強い人気がある楽器です。そのため、バイオリンを大事に使い続けた、という人も少なくないはずです。

もし、大切に使っていたバイオリンを手離すことを検討していて「せっかくなら誰かに使ってほしい」「何かに役立てたい」と考えているのでしたら、キフコレを活用してみてはいかがでしょうか。キフコレはご自宅で梱包し配送するだけで不用品を1点から気軽に寄付できるサービスです。配送前に事前に申し込む必要がないため、お好きなタイミングでお送りいただけます。

お送りいただいた不用品はリユース・リサイクルされ、その過程で以下の4つの社会貢献につながります。

  • リユース・リサイクルによる環境保全
  • 途上国での修理依頼による雇用創生
  • 途上国へ100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付
  • 国内の障がい者の雇用創生

キフコレでは、家電・趣味用品・衣類・食器・ぬいぐるみ・贈答品など、リユース・リサイクルが可能な幅広い不用品の寄付を受け付けております。

「こんなものでも寄付できるの?」そのような疑問が浮かんだ場合は、こちらから寄付が可能な品目をご確認いただけます。

バイオリンをキフコレに寄付し、社会貢献に繋がる方法で片付けをしてみませんか。

SHARE