2024年のSDGs進捗わずか16%に!日本の達成ランキングは

2015年の国連サミットで採択されたSDGsは、2030年までに達成すべき17の目標が設定されています。少し前までは、まだ未来のように感じられた2030年ですが、既に残り6年しか残されていません。

そんな中、SDGsはどれだけ達成されているのでしょうか。世界のSDGs進捗状況や日本の達成度をご紹介します。

2024年のSDGs進捗状況は?レポートが公開

2024年の6月17日、国際的な研究組織である「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が、世界各国のSDGs達成度を評価した「Sustainable Development Report 2024」を発表しました。

こちらでは、2024年時点のSDGs進捗状況も述べられ、世界全体としての達成可能な項目はわずか16%。残りの84%に関しては、進捗が限定的、もしくは後退という結果でした。特に、目標2「飢餓をゼロに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」といった項目は、深刻な状況と見られています。

また、国連や研究機関などの統計資料をもとに、各国の取り組みを100点満点で表した達成度ランキングも公開されましたが、トップは4年連続1位のフィンランド。前年の86.8から86.4とスコアを下げたものの、高い評価を得ています。続いて、スウェーデン(85.7)、デンマーク(85.0)など、上位は欧州諸国がランクインする結果となりました。

その他で言うと、アメリカ(74.4)は46位、中国(70.9)は68位という結果でしたが、日本は何位にランクインしたのでしょうか。

日本のSDGs進捗状況は?18位にランクイン

日本は2017年に11位にランクインしましたが、その後は順位を落とす一方で、2023年は21位という結果に。しかし、2024年はスコア79.9を記録し、18位にランクインしました。

ただ、これは決して喜ばしい成果とは言えません。なぜなら、報告書では進捗具合を4段階に評価していますが、日本は「達成済み」が1つ、「課題が残る」は5つ、「重要な課題がある」が6つ、「深刻な課題がある」が5つという状況だったからです。

ちなみに達成済みは目標6「産業と技術革新の基盤をつくろう」で、課題が残るのは目標1「貧困をなくそう」と目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標4「質の高い教育をみんなに」、目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標16「平和と公正をすべての人に」となっています。

重要な課題があるに関しては、目標2「飢餓をゼロに」、目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の6つ。

深刻な課題があるは、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標12「つくる責任、つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」の5つでした。

目標12「つくる責任、つかう責任」に関してはプラスチックごみの輸出量の多さが、目標13「気候変動に具体的な対策を」は、化石燃料の燃焼やセメント製造にともなう二酸化炭素の排出量が多いため、低評価だったと考えられています。

2024年以降、SDGs達成のために必要なものは

今回の結果を見る限り、2030年までにSDGsを達成するためには、かなり困難な状況だということが分かりますが、今後はどのような取り組みに力を入れていくべきなのでしょうか。

SDGs達成のためには、まず政府と企業、市民社会がそれぞれの役割を果たし、連携することが大切だと考えられています。具体的には、政府は政策や規制を通じてSDGsの達成を目指し、企業は持続可能なビジネスによる社会課題の解決に貢献、市民社会は啓蒙活動を通じて関心を高めて行動を促す、といった役割が挙げられるでしょう。

また、SDGs達成には開発途上国の支援強化も重要です。先進国は技術支援や財政支援によって、開発途上国のガバナンス強化につなげる必要があります。

他にも、SDGs達成のための技術的なイノベーションも今後の鍵を握ると言えるはずです。研究開発へ投資、イノベーションの社会実装を加速化する仕組みづくりなど、革新的な解決方法も達成を目指す手段の1つと言えます。

参考:Sustainable Development Report 2024Read the Report

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