炊飯器の歴史はいつから始まった?美味しさを追求した技術進化

お米を主食とする日本人にとって、炊飯器は欠かせない家電の1つです。現在の炊飯器はマイコンやAI技術により、誰でも美味しく好みの硬さに炊飯できる時代となりました。
しかし、炊飯器が誕生し普及したのはつい最近のことなのです。

そこで今回は、炊飯器はいつ誕生し、いつから普及・進化して今に至ったのか、その歴史をご紹介します。「日本の主婦の睡眠時間を1時間延ばした 」とまで言われた炊飯器の誕生の歴史を知れば、今日も手軽に美味しいお米を食べられることに幸せを感じられるかもしれません。

炊飯器の歴史!いつから普及して進化したのか

世界初の炊飯器は、いつどこで誕生したのでしょうか。誕生から、年代と共に進化してきた機能の進化をご紹介します。

世界初の炊飯器は1923年に登場

炊飯器が誕生するまでの何世紀もの間、日本人は羽釜と呼ばれる釜をかまどにはめ込み、薪を燃やして炊いていました。火加減が難しいため、当時の主婦はお米が炊き上がるまでかまどから離れられず、不便な思いをしていました。

そのような中、大正時代の1923年に三菱電機が世界初となる”電気釜”を発売 。現在のアルミの両手鍋のような形状をした、電気でお米が炊ける鍋でした。しかし、自動式ではなく扱いが難しかったため、一般には普及しませんでした。

高度経済成長期に入って一般に普及

高度経済成長期に入ると、1955年に東芝の前身「東京芝浦電気」から国産初の”自動式電気釜”が発売されました。以前の電気釜に比べて、お米を安定した品質で炊き上げることに成功。火加減を調節するために釜を見張る必要がなく、炊飯後は自動でスイッチが切れるため、寝ている間に炊飯できるようになったのです。

これにより、電気釜は「日本の主婦の睡眠時間を1時間延ばした 」とまで言われ、主婦の家事負担を減らす救世主となります。

それから、自動式電気釜は一気に普及し、発売から5年でその普及率は28%に。1971年には90%もの世帯が保有するようになりました。

保温機能やマイコン内蔵など進化

自動式電気釜の誕生によって自動炊飯が可能になりましたが、炊き上がったお米の保温機能はありませんでした。そのため、炊いたお米はお櫃(おひつ)で保温していましたが、すぐ冷めてしまうことが難点だったのです。

しかし、1970年には象印マホービンから、炊き上がったお米を移し替え保温する”電子ジャー”が発売され、温かいお米をいつでも食べられるようになりました。さらに象印マホービンは1972年に保温機能付きの電気釜を発売。炊き上がったお米を移し替える手間もなくなりました。

1980年代に入ると、マイコンという電子機器を制御する部品を内蔵した炊飯器が登場します。それにより、お米の量に合わせて炊飯器のヒーターの火力調整をしたり、炊き上がり時間を設定したりすることが可能になりました。さらに1990年代に入るとマイコン制御による機能が進化。お米の炊き加減の調節や、玄米や麦飯の炊飯ができる機能など、多機能な炊飯器が発売されました。

IH炊飯器の登場

マイコン内蔵の炊飯器の発売と同時期の1980年代には、電磁誘導加熱(IH)の方式を取り入れた炊飯器を発売するメーカーもありました。アルミとステンレスの2層釜を使用し、外釜に取り付けられたコイルに電流を流すことによって磁力を発生させ、内釜を発熱させるしくみです。

マイコン式は炊飯器の底のヒーターで加熱するのに対し、IH式は磁力で内釜全体を均一に加熱します。それにより、内釜全体を強火で加熱できるようになり、より美味しくお米を炊き上げられるようになりました。

その後も、より美味しくお米を炊き上げられるよう、釜の素材や形状にもこだわった高級IH炊飯器が登場。2016年からは、鉄・南部鉄器・土鍋・炭素材・銅・備長炭など、内釜のコーティングにこだわった製品が主流となりました。

AIと連携する進化した炊飯器も登場

現在の炊飯器はさらに進化し、AI分析による機能を搭載したタイプが販売されています。

例えば、タイガー魔法瓶から発売されている炊飯器「炊きたて」 は、銘柄・季節・収穫年度ごとに最適な炊飯プログラムを組み、炊飯してくれます。

また、象印から発売されている炊飯器「炎舞炊き(えんぶだき)」は 、水温・室温が異なる場合も常に同じ炊き上がりになるように自動炊飯。さらに、前回食べたお米の硬さや粘りの感想を入力すると、81通りの炊き方から好みの炊き加減を選択して炊飯してくれる機能もあります。

このように炊飯器は、AIによって季節や銘柄、好みに合わせて炊き上がりを自動調節できる時代になりました。

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